あの頃の想いをもう一度

「と、特訓?」

遼河は、私の目線に合わせて、自分の目線を下げた。

遼河の視線と私の視線がぶつかり、ますます顔の温度が上がる。

心拍数が上がっていき、息をするのが辛くなってきた。

「目を逸らすな……」

遼河の吐息が頬に届く。

それが擽ったくて、私はギュッと目を瞑った。

「皐月」

耳元で名前を呼ばれ、胸が高鳴る。

「な、何?」

「俺の目、見て……」

その声音はとても優しかったけど、何処か寂しさを感じたのは気のせいだろうか? 

遼河に言われた通り、私は遼河の目を見つめた。

「遼……河」