あの頃の想いをもう一度

当然、それを見た私は逃げ出した。

ここで捕まったら、何をされるか分からない怒らせた罰として、最悪なことを要求して来るかもしれないのだから。

そんな私たちの光景を、月子たちは楽しそうに微笑みながら眺めていた。

月子は理事長に体を向けると、軽くお辞儀して言う。

「それでは、私たちはこれにて失礼いたします」

「えええ?! 月子たち帰っちゃうの?!」

遼河から逃げながら、私は月子に問う。

すると月子は、満面の笑みを浮かべると言い放つ。

「私たちの役目は終わりましたので、お嬢様には今日から、こちらの学校の寮に入って頂きます」

「そ、そんなっ!」

月子の馬鹿! 裏切り者! など、数々の暴言が私の中で飛び交っていたが、遼河から逃げている以上、口にすることが出来なかった。