あの頃の想いをもう一度

「私から五十メートル離れてくれれば、普通に話せるよ」
 
私に応えにカチンと来たのか、遼河が声を上げた。

「それじゃあもう校外だろ!」

「……っ」

私は本棚の上を移動し、遼河から離れた位置に下りる。

「ここからなら、話しても良いよ」

「いや、それでも大分離れてるだろ……」

だって、近づきたくないのだ。本当にこの男が、私と話したいのかも分からないし。

「はあ……」

遼河は再び深々と溜め息を吐くと、私との距離を保ちつつ話し始めた。

「単刀直入に言わせてもらう。俺が、お前のその体質を治してやる」

「……どうやって?」