あの頃の想いをもう一度

月子を何を話しているのか、月子の言葉に頷いた遼河は、私が登っている本棚の下へと歩いて来る。

「く、来るな!」

私は猫の如く、遼河に威嚇する。

「良いから、下りて来いよ」

「い・や・よ!」

私の一言で睨み合いが始まった。

当然、私は一歩も引く気はない。ここで引いてしまったら、負ける気がしたからだ。

「……はあ」

すると、遼河が先に折れたのか、軽く息を吐くと私に聞いてきた。

「じゃあ、どのくらい離れたら話せるんだ?」

その質問に私は、数秒考えてから応えた。