あの頃の想いをもう一度

さて、お嬢様。お着替えの時間でございます」

「ちょ、ちょっと待って?!」

よく考えたら、月子にまんまとハメられた気になってきた。

もしかしてさっきの言葉は、全て月子の作戦だったのではないのか? 

私をここに通うことをう頷かせる為の――

「もう待てませんよ? だってお嬢様は、【通う】と申しましたので」

「やっぱり、ハメられた!」

この場から逃げようと、扉に向かって走り出すが、メイドたちが逃しまいと、全員で私を取り囲んだ。

「さあ、お嬢様……お着替えを――」

「ひっ――」

校内に私の悲鳴が響いたのは、言うまでもない。