あの頃の想いをもう一度

「もう!笑わないでよ!真剣に考えてるのに!」

「ごめんごめん、さっきのは冗談だ」

「冗談って?」

どこからどこまでが?

「昨日は、なにもなかったよ。ただお前の反応が面白かったから、からかってみただけだ」

「なっ!」

私は、頬を膨らませてそっぽをむく。

「ほんとに意地悪!なんでそういうところは、昔のままなのよ!」

「これが俺なんだよ」

遼河は、私に向かって舌を出す。

それにイラッと感じたのは言うまでもない。

「それじゃあ、今日はここまでだな」

「え、いいの?」

「なんだ、まだ特訓やりたいのか?意外と熱心だな」

「そ、そうじゃなくて!」

私は、遼河と向き直る。

「なんか、いつもより時間短いなって思ってさ」

「そうか?そんなことないと思うが」

私の言葉に遼河は首を傾げた。

「私の気のせいかな?」

「気のせいだろ」

遼河は、優しく微笑むと私の頭の上に手をポンッと置く。

それが心地よくて、私も自然と笑顔になれた。

「夕飯にすっか」

「そうだね!今からなにか作るよ」

「俺も手伝うよ」

「ありがとう」

その後は、いつも通り夕食を食べた。