あの頃の想いをもう一度

隼人は、痛そうにさすりながら、後ろを振り返る。

「何だよ遼河、邪魔しないでよ」

「んだと…」

「り、遼河…、お、お帰り…」

私の声のトーンが低くなる。

もちろん、今の遼河が怖かったからだ。

体の周りからドス黒いオーラを出してて、凄く怒ってるのが伝わってきた。

「おい皐月」

「はぃぃぃ!」

咄嗟に立ち上がる。

「お前病人だよな?寝てなくていいのか?」

「ね、寝たら大分良くなった!」

「皐月にあたるなよ」

「お前もお前だ隼人!学校どうしたんだよ!」

隼人は、軽くあくびをしたあとに答える。

「僕は特進科だから、学校は行っても行かなくてもどっちでもいいんだよ」

「そんなんだと成績落ちるぞ」

「大丈夫だよ。遼河より頭はいい方だし、成績優秀だし」

「お前…!」

ドス黒いオーラが更に濃くなる。

「ま、まぁまぁ二人とも落ち着いて!」

「せっかく皐月といい感じだったのに、どっかの誰かさんに壊されたわ」

「ほぉ、それは良かったな。イチャつくならもっと別の場所でしろ!」

遼河は、イラつきながら自分の部屋へと戻っていった。

「あーあ、弄りすぎちゃったかな?」

「遼河なら大丈夫だと思うけど」

「ま、これはこれでいい刺激になったかもね」

「え?」

その言葉の意味がわからず首を傾げた。

「じゃあ、僕は帰るよ。このまま居たら遼河に殺されそうだし」

「そ、それはないと思うけど」

さすがに遼河でもそこまでは…。