あの頃の想いをもう一度

お茶を運び、私は隼人の隣に座る。

「ねぇ隼人、一つ聞きたいことがあるんだけどさ」

「なに?」

「遼河って、昨日私になにかしたの?」

「!」

隼人は、麦茶を飲んでむせたのか息を整える。

「げほっ…、まさか皐月覚えてないの?」

「それ遼河も同じこと言ってた。ねぇ、遼河は私に何をしたの?」

隼人は、数秒考えてから、笑顔で言った。

「別に何もしてないよ」

「え、嘘でしょ?」

「本当だよ、皐月は遼河に確認取ったんでしょ?」

「うん。何もしてねぇよばーかって言われた!」

私は、頬を膨らませて麦茶を一気飲みする。

「なら、遼河は何もしてないんじゃない?」

「そっか、なら良いけど」

その時隼人がクスクスと笑っていた。

「どうかしたの?」

「いや、何でもない」

「?」

何か面白いことでも思い出したのかな?

「じゃあさ――」

隼人は、私の手の上に自分の手を重ねる。

「ちょっ!隼人?!」

頬が徐々に熱くなる。

「僕が昨日したことは、覚えてる?」

「うっ!」

それははっきりと覚えていた。