あの頃の想いをもう一度

【皐月】

「…ん」

私は、起き上がり額に手を当てる。

「熱は、下がったかな?」

時計を見ると、午後二時を指していた。

「結構寝たなぁ、お腹すいたし」

朝から何も食べてなかったから、部屋の中にお腹のなる音が響く。

「そう言えば、遼河お昼には戻ってくるって言ってたよね?」

とりあえずリビングに向かう。

机の上には、ラップがかかったサンドイッチが置いてあって、隣に書き置きがある。

『寝てたから起こさなかった。朝食くらい食べろ』

その書き置きに、私は思わず笑ってしまった。

「遼河らしい」

私は、サンドイッチを一つ取って食べてみる。

「なんか、しょっぱい…」

具はベーコンとトマトとレタスなのだけど、何故かしょっぱい。

「ま、食べれなくないからいっか」

私は、サンドイッチを食べながら部屋に戻って下着を手に取る。

「お風呂くらいは入らないとね」

お風呂を沸かして、服を洗濯機に入れて回す。

シャワーで汗を流したあと、湯船に浸かる。

「ふぅ…」

私は、天井を見上げる。

昨日のことを思い出して、顔が綻ぶ。

「隼人を取り戻すことが出来て、良かった…」

私は、大きく伸びをする。

「やっぱりずっと寝てるもんじゃないね、肩こるし」

お風呂から出た私は、さっき洗った服を持ってベランダへと出る。

「天気もいいし、これなら夜までかわくかな?」

時間を確認すると、三時を過ぎていた。

「あと二時間もしたら、遼河帰ってくるか…」

さっきまでぐっすり寝たおかげで、体の調子は大分いいし、夕飯くらいは作れるかな?

「よし、何作ろうかな?」