あの頃の想いをもう一度

【遼河】

「ねぇ篤、今日の遼河どうしたんだろう?」

「さぁ…」

俺は今、むしゃくしゃしていた。

だから、俺の机の上は教科書で山積みだ。

「くそっ…」

イラつく…。

何であの時のこと覚えてないんだよ!

恨むぞ風邪め!

俺は、怒りを沈めるため深く息を吐く。

(だからと言って、あいつを責めることはしない)

まあ、もとわと言えば隼人のせいだしな。

俺は、数学の教科書を手に持ってパラパラめくる。

(実際こんなこと勉強したって、何も報われはしない)

勉強したところで、全文無駄になるさ。

俺の夢も望みも、すべて叶わない。

なぜなら、俺の将来はもう決まっていたから。

「めんどくせ…」

その時、俺の携帯が勢いよくバイブレーションする。

(チッ……)

内心舌打ちをして、届いたメールに目を通す。

『おはよう遼河様、如何お過ごしかしら?』

俺は、見なかったことにして、携帯をしまう。

そして、携帯からのバイブレーションは更に続いた。

無視していた俺だけど、流石にイライラしてくる。

今は皐月の事でもイライラしているというのに。

俺は、携帯を取り出しメールを読む。