あの頃の想いをもう一度

俺がそういうと、渚流は嬉しそうにいう。

『これで、わたくしたちも夫婦になれますね』

「……渚流。一つ言っておくけど」

『はい?』

俺は、携帯を握る手に力を込める。

「俺とお前が結婚しても、俺はお前の事好きになれないから。これは、お前の為の結婚だってこと、忘れるなよ」

『それは承知の上です』

「なら、いい…」

俺は、皐月と隼人に隠していることがある。

『それでは遼河様、来月にお会い致しましょう』

渚流は、そう言い通話を切る。

俺は、その場に座り込む。

「皐月……、ごめん」

これが、俺がお前の傍に居られない理由だ。