あの頃の想いをもう一度

「おっと!」

俺は、皐月を支える。

「おい、大丈夫か?!」

皐月の様子が変なことに、俺は気づく。

「はぁ…はぁ…」

息も荒くなってきていた。

俺は、皐月の額に手を当てる。

「熱がある」

俺は、皐月を抱き上げソファに寝かせる。

ポケットから携帯を取り出し、親父にかける。

『なんだ、こんな夜中に』

寝起きなのか、機嫌が悪そうだ。

「親父!今すぐ医者を呼んでくれ!」

『何かあったのか?』

「皐月が熱を出して」

俺は、皐月の方を見る。

さっきより息が荒くなってる。

『分かった。来るまでそちらで対処しなさい』

「わ、分かった」

俺は、通話を切る。

「とりあえず、タオルを冷やして」

と、行動を移そうとしたとき――。

ピンポーン。

誰かが部屋のインターホンを鳴らした。

(まさか、もう来たのか?)

一瞬医者が来たのかと思ったけど、それにしても来るのが早い気がする。

なら、誰が…。