あの頃の想いをもう一度

「今は、どう思ってるんだ?」

俺は、それを聞かずにはいられなかった。

「…分からない。今私の中で色々とごちゃごちゃになってて…」

それもそうか。

隼人から好きだと告白され、自分の気持ちも分からないまま、今に至っているんだから。

俺が、今言えることは――。

俺は、両手で皐月の頬を包み込む。

「遼河?」

それは、ゆっくりと皐月に顔を近づけ、唇を重ねた。

「んっ…」

皐月は、拒まなかった。

皐月は、目を閉じて答えてくれた。

俺は、角度を変えて何度もキスを皐月に落とす。

「ん…りょう…ん……が」

「…なに?」

皐月は、トロンとした表情で俺を見てくる。

それを見て、理性が飛かけるのを、俺は必死にはこらえる。

「遼河は、私が好き?」

俺は、返事の代わりにもう一度キスを落とす。

「これが、返事じゃ駄目か?」

そして、もう一度キスを落とす。

「んっ」

皐月の頬が赤く染まる。

抜けがけするわけには行かない。

まぁ、隼人には先手打たれたけど。

「今日はもう寝ろ」

「うん……」

皐月が立ち上がろうとした時、皐月の体がグラッと揺れた。