あの頃の想いをもう一度

「心配しなくて大丈夫だよ。皐月とは、ちゃんと仲直りできた」

隼人は、嬉しそうに微笑んだ。

「へぇ、それは良かったな。それで、勢いで告白とかでもしたのか?」

少しこいつを弄って遊ぼうかと思ったけど、隼人は素直にいう。

「あぁ、僕の気持ちは伝えたよ」

「……はぁ?!」

な、何してんだこいつ!

「君が聞いてきたんじゃないか。皐月を傷つけておきながら言うのもなんだけど、僕は本気で皐月を奪いに行く」

「それは、俺への宣戦布告か?」

隼人は、目を細めて笑う。

「そうだよ。僕は君と違って、気持ちを伝えない性格じゃないからね」

「さっきから言わせておけば…」

まじで今すぐ殴りたい。

昔の隼人は、素直な子だったのに…。

「じゃぁ、遼河も言えばいいだろ?」

「うっ」

俺は、一歩後ずさる。

「まさか、まだ思ってんの?皐月は、俺より隼人の隣に居るべきだと?」

俺は、隼人から視線を逸らす。

「僕は、そんな君と皐月を奪い合いたくない。君が皐月に気持ちを伝えないなら、僕が皐月の一番になる」

「なら、そうすればいい」

俺じゃなくて、隼人の隣にいる方が、皐月もいいだろう。

「はぁ、飽きれた。まさか、ここまで馬鹿な奴だと思わなかったよ」

「うるせぇなぁ!俺は、皐月の体質を治せればそれでいいんだよ!」

「それは、遼河のただの自己満足でしょ!」

「そ、そんなわけ!」

「じゃぁ、君は皐月の体質を治したあと、君はどうするのさ」

その言葉に、俺は考えた。

皐月の体質を治したら…。

俺は……。