あの頃の想いをもう一度

「隼人を救えたなら、私も嬉しい」

隼人に笑いかけると、隼人は私の頬に手を当てる。

「は、隼人?!」

「皐月、僕は君にまだ言っていない事がある」

「え?」

隼人の真剣な眼差しに釘つけになる。

「の前に、もう一人の僕の話に戻るね」

私は、脱力して倒れかける。

「それで、もう一人の僕を消す方法なんだけど」

「うん?」

「少しずつ恨みを消していけば、消えるんじゃないかって思ってる」

「恨みを消していく。そうすれば消えるんだよね?」

「試してみる価値はある。この答えにたどりつけたのも、皐月のお陰だ」

「そ、そんなこと」

そんなに褒められると照れるよ。

「だから僕は、そんな皐月が好きだ」

「そ、そんな好きって言われたら…。え?」

今好きって言わなかった?

「それって…」

「一人の女性として好きってことだよ」

「えええええ!」

私の顔が真っ赤になるのを感じた。

「な、なな何言ってるの?!」

「冗談じゃないよ」

隼人の顔が私の顔と近くなる。