「ありがとう。そんな風に言ってくれたの愛大が初めてだよ。でも私は誰にでも通じるような詩を書く自信なんてないよ」 「決めた。今日の放課後、一緒に軽音楽部行こ!」 有無を言わせない、圧を感じる愛大の誘い文句。意思の強さを隠さないまっすぐな瞳。それは私にとって決して嫌なものじゃなく、とっくの昔に消えてしまった好奇心を刺激する甘い言葉だった。 「一緒にアタシ達の音楽を作ろうよ。生徒会長と一緒に」 できる事できない事(終)