ファミレスを出た後、そのまま来た道を戻る私達。
「先輩?良かったんですか?」
「何が?」
「色々……まず、私が彼女の代役もだし、あの女の人とか、お友達とか、ですかね?」
「てか、おまえ、なんなの?」
「?」
また、洋服の次はなんのダメ出しだろう?
「それ。」
全然わからない……。それ?
あ、手か!
手繋ぎっぱなしはおかしいよね。
さっきからのはきっと彼女のフリと言う事で、してた訳なんだろうし。
……暖かったのにな。
でも、とりあえず翔ちゃんに引かれていた手を離して隣を歩く。
その瞬間、なんか、驚かれたけど、
言われた事は全然違くて、
「……。てか、なんでそんな敬語使って、加賀谷先輩ってなんだよ?」
「?先輩は先輩だから、敬語は普通なんじゃ?ないですかね。」
「昔はそんな事言わなかったろ?」
昔……って言っても仲良くしてたのは小学生だし、さすがに小学生の時と今を比べられてもな……。
「いちお、分別かと?」
「なんだよそれ。」
「上下関係の基本かと?」
「なんで?俺とおまえになんで、そんなのいるんだよ。」
「……。」
私と翔ちゃんの間に何かあったっけか?
幼なじみだから?
いや、でも、特にそれって関係ないしな。
やっぱり翔ちゃんの言う事はわかりにくい。
「しかも、おまえ入学してからも全然こっちこないし。」
「?」
「俺帰国して、すぐ行こうと思ったけど、おまえが受験終わるの待ってたんだからな!」
「?」
「なのに全然、本気で挨拶にもこねーとか、意味がわかんねーよ。」
「加賀谷先輩……?あの。」
「だから!その先輩呼びやめろ!ウザイ。」
やばい。翔ちゃんの機嫌がどんどん悪くなる。
でも、理由が全然わからないので、もー。だめだ。
「えっと、なんて呼べば……。いちお先輩には変わらない訳でして……。」
「翔、名前。」
「あ、はい。じゃー。翔先輩?」
「先輩いらないけど、まぁ、加賀谷先輩よりマシ。」
「翔先輩……翔先輩……」
あ。なんか、名前とか呼ぶと昔みたいだな。
やっぱり懐かしいかな。
イケメンとか、クールとか色々知らない翔ちゃんな気がしたけど、こーやって隣で名前とか呼んでると……
「なに?」
「え!?」
「呼んだじゃん、今、翔先輩って、」
「あ、ごめんなさい。なんか昔みたいだなって、昔よく翔ちゃんって呼んでたの思い出しまして。あはは。なんかちょっと嬉しいのかな。」
「……。奈々。」
「はい?」
隣で歩いてた、翔ちゃんが、ふと足を止めた。
「翔先輩?」
「先輩?良かったんですか?」
「何が?」
「色々……まず、私が彼女の代役もだし、あの女の人とか、お友達とか、ですかね?」
「てか、おまえ、なんなの?」
「?」
また、洋服の次はなんのダメ出しだろう?
「それ。」
全然わからない……。それ?
あ、手か!
手繋ぎっぱなしはおかしいよね。
さっきからのはきっと彼女のフリと言う事で、してた訳なんだろうし。
……暖かったのにな。
でも、とりあえず翔ちゃんに引かれていた手を離して隣を歩く。
その瞬間、なんか、驚かれたけど、
言われた事は全然違くて、
「……。てか、なんでそんな敬語使って、加賀谷先輩ってなんだよ?」
「?先輩は先輩だから、敬語は普通なんじゃ?ないですかね。」
「昔はそんな事言わなかったろ?」
昔……って言っても仲良くしてたのは小学生だし、さすがに小学生の時と今を比べられてもな……。
「いちお、分別かと?」
「なんだよそれ。」
「上下関係の基本かと?」
「なんで?俺とおまえになんで、そんなのいるんだよ。」
「……。」
私と翔ちゃんの間に何かあったっけか?
幼なじみだから?
いや、でも、特にそれって関係ないしな。
やっぱり翔ちゃんの言う事はわかりにくい。
「しかも、おまえ入学してからも全然こっちこないし。」
「?」
「俺帰国して、すぐ行こうと思ったけど、おまえが受験終わるの待ってたんだからな!」
「?」
「なのに全然、本気で挨拶にもこねーとか、意味がわかんねーよ。」
「加賀谷先輩……?あの。」
「だから!その先輩呼びやめろ!ウザイ。」
やばい。翔ちゃんの機嫌がどんどん悪くなる。
でも、理由が全然わからないので、もー。だめだ。
「えっと、なんて呼べば……。いちお先輩には変わらない訳でして……。」
「翔、名前。」
「あ、はい。じゃー。翔先輩?」
「先輩いらないけど、まぁ、加賀谷先輩よりマシ。」
「翔先輩……翔先輩……」
あ。なんか、名前とか呼ぶと昔みたいだな。
やっぱり懐かしいかな。
イケメンとか、クールとか色々知らない翔ちゃんな気がしたけど、こーやって隣で名前とか呼んでると……
「なに?」
「え!?」
「呼んだじゃん、今、翔先輩って、」
「あ、ごめんなさい。なんか昔みたいだなって、昔よく翔ちゃんって呼んでたの思い出しまして。あはは。なんかちょっと嬉しいのかな。」
「……。奈々。」
「はい?」
隣で歩いてた、翔ちゃんが、ふと足を止めた。
「翔先輩?」


