「なぁー」
「ん?」
「お前さ、俺の嫁になる気ない?」
「はあ?」
「いや、鬼にしておくには惜しい女だなって。あと天稚彦が男に走ったー!って勘違いして織姫が諦めるかもよ」
「なにそれ、ははっ、無理がありすぎでしょ」
そーかな、と星々の海の向こう側の彼女を見やる素戔鳴尊。
ぼくは笑って、飛ばすことにした。
彼以外のものになる気はさらさらない。
いつか彼が探し出してくれるのを、いつまでだって待ってやる。
「言っただろ、七夕のお願いは叶えないって」
笑いながら川に飛びこんで、彼女に会いに行く。
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