神々にとって。
神を食べるとは、全般的に捕食を指す。
相手の霊力や能力、場合によっては容姿を得るために食すのだ。
美しい娘が神隠しに合うのは、容姿を奪おうとする神のせいだ。
しかし、人間に満腹という限度があるように、霊力や神々の捕食にも限度がある。
己の背丈にあった量しか食べれないのだ。
それを超えた場合、逆に向こうに体を持っていかれる。
もとのわたしのからだじゃなくなるのだ。
どこがどう変わるのかはわからない。
ただ、わたしはわたしじゃなくなるのだ。
「……」
迷いはなかった。
彼が望むのなら、体の変化くらいなんだ。
迷いはない、けれど……。
「何でですか?」
「……僕の代わりに織姫を頼みたいのだ」
……ああ。
一一これが私の罪なのか。



