翌朝。
なにやら騒がしいので中庭を覗けば、本当に鳥が来ていた。
雉(キジ)一一鳴女とかいう、鳥の神様だ。
「おい、天稚彦はどこだ!任務を果たせ!まだかまだかと大御神は首をながく一一」
羽根が生えているかと思ったら女の体もしていて、鳥人間といったところか。
「はなせ!何をするこども!はなせぇえええええ」
とりあえず縄で手際よく縛って、天稚彦のところへ向かった。
彼に殺させなければ。
「天稚彦さま、なにやら異形なものが……」
布団で焦点の合わない顔をしている彼を見て、はたと気づく。
朝は、まだ下照比売の術中だ。
とうぜん、夢現の心ココにあらずと言った顔をしている。
彼に殺させなければならないのに。



