これから、わたしは太陽を食べます



「大丈夫ですか?無理はなさらない方が…少し休まれてはいかがですか?」


「……実は最近寝つきが悪くて」


そう言えば、ずっとくまがひどくなっている。

もう痛々しいほど目の下が黒い。


「どうなされたのです?」


寝てから下照比売は襲うというから、寝つきと下照比売は関係ないだろう。

寝つきが悪い中ようやく眠れたと思ったら下照比売に精力を奪われる、最悪の環境にいるわけだ。



「……町民がね、僕のことを狙っているようなんだ」

「町民が?」

「国を渡さまいと、僕を殺そうとしているんだそうだ。そんな噂を女中から聞いて、恐ろしくて恐ろしくて」


彼は、人間が恐ろしいものだと認識している節がある。


そんな時にそんなに噂を聞いてしまっては、もう冷や汗ものだろう。

「天稚彦さま、大丈夫です。屋敷は大国主…命さまが厳重に警護しています。天稚彦さまに大事あっては大変ですから」


「そう…だよね」