これから、わたしは太陽を食べます

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結局それを購入して、わたしたちは屋敷に戻った。


「どう?せ、説得できた??」

不安で仕方ない大国主が、いそいそと聞いてきた。

……忘れてた。

めんどくさいから、嘘八百を並べ立てることにした。

「あー、うん。言うには言った」

「で?で??」

「ま、無理じゃない?」

「え、」

呆然と口を開ける。わあマヌケ。

「…好きな人がいるんだって。国を明け渡すよう説得するまで、帰ってくるなって言われてるみたいだから、何としてでも帰りたいんでしょ」


「え、えー…そんなぁ……」


泣きそうな顔で、うるうると可愛くもないおっさんがもだえた。長い間美少年を見てきたから、すごく落差を感じた。


「女ひとりのために頑張る男より、家族と国を守るために頑張る私の方が責任は重いから!だ、大丈夫!きっと!」


自分に言い聞かせるのを無視して、わたしのために用意されている部屋に向かう。


気を使ってるのか普通の童女より5倍くらい広い部屋。


いつも洞穴とかで暮らしてるわたしは持て余し、ていうか広すぎて寝れなくて、押し入れで寝てる。


とりあえず着物を脱いで、いつもの童女の制服に着替えた。


着物を丁寧に広げてみる。



「……」



こんなの、着てたのか。