よかったと胸をなでおろしつつ。
(……まさか、そんなはずは……)
子鬼に話しかけようとして、もう消えていた。
不完全燃焼。違うと、反論したかったのに。
「……天稚彦さま、わたしはこれがいいかと」
さっさと終わらせたくて、わたしは近くにあった銀色の串をさしだした。
小さいけれど手の込んだ装飾がついていて、まるで星々のように輝いている。
「ええ?地味じゃないかなぁ」
「いえ、逆に言えば普段使いもできますよ。…好きな人からもらったものは、常に身につけていたいものです。豪奢過ぎると、なかなかつけられません」
「そうかな!」
「……ええ」
ああ、まただ。鼻の奥がツンとする。
気持ち悪い感触に、イライラした。



