闇の中に咲くランの花 Ⅰ



結構遠くまでコロコロ転がってきたみたいだね〜。砂浜なのによく転がるよ。

そしてもう少しでボールのある場所に着くという所で誰かがボールに手に取った…

拾ってくれたのかな?


麻琴「すいません!それ私のです!」


?「あぁ。はい、どうz……………ラ…ン?」


えっ?この人って…さっき綾斗が見てた…舞蝶の人?

ボールを拾ってくれた人は、舞蝶の可愛い系の男の人だ。


?「ランだ!ラン!!」ギュッ


ボケッと突っ立っていると、いきなりその人がボールを放り出して私に抱きついてきた

なっ、なんで抱きつかれてるの!?

“コワイ”という言葉が脳内にループした。

決して私の男嫌い、男性恐怖症が治ったわけではなかったというわけだ。


そ、それに''ラン''って?夢の中でよく呼ばれてた名前と同じだけど…


麻琴「あ、あの早く離れて下さi「海(カイ)?
ボールの持ち主は見つかったのか ……って
ラン?」…えっ?」


この人もだ私のことをランって……。

私は力を振り絞って抱きついてきた人を押して離れた…。


麻琴「あ、あの……誰かと勘違いしてませんか?」


そして、震える体を守るようにして距離をとりながらそう聞いた