次の日の夜、真湖は遅くまで、ゴソゴソとスーツケースの中をいろいろと詰め替えてみていた。 「早く寝ろよ」 と言って、雅喜は先に寝室に行ってしまう。 「はーい」 と言いながらも、真湖は、旅行雑誌を入れてみたり。 いや、タブレットがあればいいか、と出してみたり。 でも、WiFiじゃないとこで、あんまり使いたくないしな、とまた、入れてみたり、を繰り返していた。