課長の瞳で凍死します ~旅支度編~

 


 目を覚ますと、そこは眩しく。

 いつぞやの朝のように、窓からの光を背に、雅喜が立っていた。

「あ……。
 か、課長?」

 真湖はリビングではなく、ベッドに寝ていた。

「もしかして……朝ですか?」

「夜に見えるのか?」

 燦々と降り注ぐ朝の光の中、相変わらず、阿呆だな、という顔で雅喜が自分を見下ろしている。

「か、課長ーっ!」
と抱きつくと、うわっ、なんだっ!? と言われる。

「よかったですっ。
 もう一生会えないかと思ってましたー!」

 大好きですっ、課長っ! と雅喜の腰にしがみついて泣くと、

「どんな夢見たんだ」
と呆れたように言ってくる。