桜の花びら、舞い降りた


ゆっくり回り始めると同時に、馬が上下に動き出した。
徐々に回転速度が上がり、周りの景色も加速度をつけていく。


「もっと速く回ればいいのに」


圭吾さんが馬の上ではしゃぐ。
でも、速く回るなんてとんでもない。


「これ以上速かったら目まで回っちゃうからやだよ」


反論する私に「物足りないなぁ」と愚痴る。
圭吾さんはもしかしたら、絶叫系の乗り物が好みなのかもしれない。
馬に乗りながら立ったり座ったりを繰り返していた。
係員に見つかったら、きっと注意されてしまう。


「圭吾さん! ちゃんと座ってってば!」


私の忠告はまるで耳に入らないようで、結局は止まるまで大はしゃぎだった。


「次はどうする?」


メリーゴーランドから降りると、圭吾さんはやけに嬉しそうに聞いてきた。
どうやらスイッチが入ってしまったみたいだ。


「圭吾さんはどれに乗りたいの?」