待ちきれないといった感じに背伸びをして、前方をキョロキョロと見回す。
そんな様子は、とても三つ年上には見えない。
それどころか、小さな子供みたいだ。
思わず笑うと、圭吾さんは「なんだよ」と不満そうに私を軽く睨んだ。
「ようこそお越しくださいました」
にこやかに出迎えてくれた女性スタッフにチケットを渡したときだった。
どこからかパンパンと鳴り響く破裂音。
その直後には、頭上で割れたくす玉から紙吹雪が舞い散った。
なにが起きたのかわからず、その場でポカンと立ち尽くしていると、「おめでとうございまーす!」と数名のスタッフに囲まれてしまった。
「記念すべき、五千万人目の来場者です! 本当におめでとうございます!」
え? え? 五千万人目? ……私が?
視線を彷徨わせ圭吾さんと目を合わせる。
すると彼もまた、目を瞬かせていた。
「こちらのほうへどうぞ」
スタッフに言われるまま、入園ゲートから少し離れる。
そこには、このときのために作ったと思われる“祝・五千万人!”と描かれたパネルが置かれていた。
圭吾さんと揃ってその前に立たされ、差し出された花束を反射的に受け取った。



