桜の花びら、舞い降りた


ふたりで行けって言われたって……。
タイムスリップしてきてしまったのに浮かれて遊園地に行っている場合じゃないって、圭吾さんは断るんじゃないか。

チラッと横目で圭吾さんを盗み見る。
するとタイミング良くというか悪くというか、圭吾さんと目が合ってしまった。
ぎこちなく逸らす。


「せっかくだから行こうか」


思わぬ快諾には肩透かしをされた気分だった。


「え? いいの?」

「いいも悪いも、せっかく俊さんがくれるっていうんだから」


圭吾さんはチケットを手にして微笑んだ。