桜の花びら、舞い降りた


「大丈夫?」


クスクスと圭吾さんが笑うものだから、余計に恥ずかしくなる。


「お母さんとは仲直りできた?」

「えっ!?」


どうして圭吾さんがそのことを!?
この前だって、うまく誤魔化して逃げたのに。

……俊さんだよね。
俊さんが話す以外にない。
圭吾さんにまで話しちゃうなんて。


「いろいろ聞いちゃったんだ。ごめん」

「え、やだ。圭吾さんが謝ることじゃないし」


おしゃべりな俊さんの口が恨めしい。
帰ってきたら、チクリと釘を刺さなくては。


「俺は亜子ちゃんの気持ちも分かるけどね」

「え……?」


圭吾さんの顔をまじまじと見つめる。


「家族三人が仲良しだったから、余計に腹が立つんだよね。子供にしてみたら、亡くなった父親を一生想って生きてほしいって」