桜の花びら、舞い降りた


「あ、ごめんなさい」


私は慌てて視線をそらした。


「そんなに似てますか?」

「はい。彼本人かと思ったくらいですから」


圭吾さんが本当に戻って来たのかと。


「そういえば、自己紹介がまだでしたよね。俺は、田所亮介といいます」

「私は花岡亜子です」


なんだか不思議。
初めて名乗り合う感じが全然しない。
それは、亮介さんが圭吾さんにそっくりだからなのか。


「その写真を見て自分でも驚きました」


亮介さんは私が手にしている遊園地の写真を指差した。


「あまりにも似ていて、そんな写真を撮った記憶はないのに、自分にしか思えなかった。その遊園地でのひとこまが、なぜか脳裏に浮かんだんです」


私と似たような経験を亮介さんもしたのだ。