桜の花びら、舞い降りた


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平成八年十二月

何年か振りに、あの橋へ行ってみた。
この橋から飛べば、もしかしたら今すぐ亜子ちゃんに会えるかもしれない。
そんなバカなことを考えるなんて、どうかしてるな。
亜子ちゃんのところへ行ける保障なんてないのに。
あれは奇跡だったんだから。

この変わらぬ想いを持ち続けたまま生まれ変わるのだろうか。
それとも、この想いは命が尽きると共に立ち消える?

亜子ちゃんとの再会まで、あと二十一年
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平成十一年九月

亜子ちゃんとの約束……守れそうにないんだ。
ごめん。
俺に残された時間は、そう長くないらしい。
亜子ちゃんを待ちぼうけさせちゃうな。

できることなら、亜子ちゃんと同じ時代に生きたかった。

亜子ちゃんとの再会まで、あと十八年
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平成十二年五月

実は今日、亜子ちゃんに会ってきたんだ。
生まれたばかりの亜子ちゃんにね。

亜子ちゃんとの約束が守れそうにないとわかったら、いてもたってもいられなくなったんだ。