桜の花びら、舞い降りた


魂が呼び合う……?

私は美由紀さんの生まれ変わりで、前世では圭吾さんの妹であり、妹以上に大切な人だったの?
あの橋から飛び降りたときに、圭吾さんの強い想いが美由紀さんの生まれ変わりの魂を持つ私の元に来させたの?

すぐには信じがたい話だった。


「香織は輪廻転生を信じるの?」

「もちろん。その方がロマンチックじゃない?」


香織はうっとりするように言った。


「それにしても、タイムスリップに前世だなんて相当手ごわいね。亜子はどうしたいの?」


突然聞かれて考え込んでしまった。

圭吾さんが嘘を吐いているわけじゃないのはわかっていても、未だにタイムスリップなんてことは信じがたいことで、その上、私が美由紀さんの生まれ変わりかもしれないなんて……。
頭が混乱して収拾がつかなくなる。

ただ、これだけは事実というものがあった。
私を通して美由紀さんを見つめる圭吾さんの悲しすぎる目だ。
それを思い出すたびに、胸が痛くなる。

もしも私が美由紀さんの生まれ変わりだとしても、圭吾さんが一番大切に想うのは美由紀さんだから。