桜の花びら、舞い降りた


それを確かめるために圭吾さんは聞いたのだ。


「どうだろうねぇ。なんせ五十年以上も前のことだ。予約リストならこうして残っているが、それが実際に行なわれたかどうかまではねぇ……」


会長さんは腕組みをして気難しい顔で考え込んでしまった。
確かに言う通りだった。


「そうですよね……」


なにかの手がかりになるかもしれないと思っただけに、残念でならない。
圭吾さんは肩を落とした。


「なぁ、圭吾くん」


ずっと黙っていた俊さんが不意に口を開く。


「それは婚約パーティーだったわけだよな?」


圭吾さんはうなずいた。


「じゃ、実際に婚約したとなれば、そのあとに結婚式もあるわけだ。結婚式はどこでやるつもりだった?」

「……ここです」

「――あ、そっか」


思わず私が声を上げてしまった。