桜の花びら、舞い降りた


◇◇◇

翌日の月曜日。
登校してすぐ、教室にいた香織に小さな包みを手渡した。
まだ始業まで二十分。
教室内に生徒はまばらだった。


「はい、これあげる」

「なに?」


包みをひっくり返して見たあと、首を傾げて私を見る。


「昨日、ドリームワールドに行ってきたの」

「ドリームワールド? ひとりで?」


香織は目を瞬かせた。


「まさか」


遊園地にひとりで行くなんて、なにが悲しくてするというのだ。


「じゃ誰と? ……あ、圭吾さん?」

「うん。俊さんが無料チケットをもらって、それをくれたの」

「えー、ずるーい。どうして私も誘ってくれなかったの?」


香織が不満そうに頬を膨らませる。