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転校してきて数日がたってようやく生活が一段落した頃。夏の恒例行事である祭りが迫ってきていた。



「あっちー」



パタパタとうちわで扇ぎながらアイスを頬張る。Tシャツ一枚とハーフパンツという涼しく、動きやすい服の杏也。そんな杏也に苦笑いの伊織。


「杏也くん、少し薄すぎない?風邪ひくよ...?」



「だいじょーぶ!だって今日暑いんだもん〜」



そう?とあまり納得してないような伊織。そんな話をしていると、恋が部屋から勢いよく出てきて手に持ったカラフルな印刷がされたチラシを見せてきた。



「ねぇねぇ!これ、いかないっ??」