また目眩が起きそう……。
杏奈が出ていってすぐ入れ替わるように入ってきた七瀬先輩の声に、常磐君まで不思議そうな顔をしてる。
「七瀬昴が、どうして?和藤さん、まだアイツに何か困るようなこと言われてるの?」
「い、いや、とくに何も……」
誤魔化す理由だってすぐに浮かばないんだから。
勘の鋭そうな常磐君にはおかしいってすぐに思われちゃうかもしれない。
本当に、こんなことが夏休みまでの残り10日以上続くなんて……。
「彼女はまだ寝てるわよ。同じ学級委員の常磐君が付き添ってくれてるわ」
「へぇ」
どこから聞き付けたのか、そんな情報を持ってわざわざ保健室に来なくていいのに。



