「じゃあ、ちゃんと冷やしましょう。練習って、引退試合に向けての朝練?」 「そういうわけじゃないっす。ボールに触ってないと落ち着かない性分なんで」 津田先輩の怪我を知った途端にカーテンの前で立ち尽くす杏奈は驚いて心配して、悲しそうになって。 「……津田先輩」 心配している小さな声を漏らす杏奈の頬は変わらず薄紅色に染まっていた。 「朝から猛暑なんだから、エースまで倒れたりしないでよ?」 「まあオレは、ぶっ倒れるくらいが丁度いいんで」