「超焦ったよ……!八重を保健室に運んでくれた常磐君のおかげなんだよ?」
「……常磐君、が?」
あの時、確かに常磐君の声がしたけれど。
まさか倒れたわたしを保健室まで運んでくらていたのが常磐君だったなんて。
「いや、オレは何も。和藤さんを見ていたら急にフラフラして倒れたから」
「ありがとう、常磐君……ごめんね?重いのに、本当に助かった」
今までも気分が悪くなることや目眩を起こすことは多々あったけど、熱中症だなんて初めてだ。
お礼を告げて首をすぼめるわたしに常磐君は柔らかく笑ってくれた。
「彼のおかげよ、和藤さん?熱中症は処置が遅れると、大変なことになりかねないわ」
「はい、気を付けます……」
夏目先生を見ると、後ろめたいような気持ちが胸の奥にふつふつと沸き上がる。



