「……杏奈は?七瀬先輩が気になるの?」
「えっ……!?いや、七瀬先輩は確かにカッコいいよ?でも、あたしはっ……」
探偵並みに推理しようとする杏奈に気になって尋ねると、念入りにメイクをした長い睫毛がパチパチ動いた。
「あ、あたしは?」
「違うの!あたしはちゃんと好きな人がいるんだけどね……って!あの……なんて言うか……」
みるみるうちに顔が赤くなる杏奈は堅物のレッテルを貼られたわたしと違って、素直に可愛い女の子。
「杏奈、好きな人いるの?」
わたしには恋をするってどんな気持ちかよくわからないけど、杏奈は石のように固まるとコクコクと頷いた。
「もしかして……」
「きゃあーーー!!七瀬先輩がこっち見てる!」
えっ……?



