「ふぅん。でもさ?あたしが聞いた情報だと七瀬先輩と同じ三年じゃなくて、どうやら噂の相手は、あたし達と同じ二年らしいんだよねっ?」


ギクッと驚いて、「実はそれ、わたしのことで……」なんて地球がひっくり返っても言えるハズがないよ。



「へぇ、そうなんだ……でもさ、ほら、噂でしょ?キスなんて、してないんじゃないかな?」



遠回しに訂正を入れてみたけど自分でもわかるくらい顔が強張ってしまって、目を泳がせる羽目になる。



「ん~~、でも八重?あの七瀬先輩のことだから、怪しくない?女の子が寄っていくんだもん。選び放題だよ?」


「確かに……」