咄嗟に顔を背けてしまいかったけれど時すでに遅し、七瀬先輩の腕の隙間からわたしとしっかりと目が合った。 ああ、こんなに早く見つかってしまった……。 きっと、この状況、確実に誤解されてる。 でも、わたしよりもきっと、七瀬先輩の方がこんなところを見られたくないハズなのに。 「よそよそしいその呼び方やめろって。さっさと帰れよ」 「学校なんだから仕方ないでしょう?ツンケンしないで、昴?」 ーーー“すばる”と……七瀬先輩をそんな風に親しみを込めて名前で呼べるたった一人の女の人。