「七瀬先輩っ……、コレはまずいですっ……」
「は?何?」
「いやだから、何じゃないです、誰か来ます……」
ヒソヒソと空気が抜けたみたいな声で訴える。
早く何とかしないと見つかっちゃう……。
七瀬先輩と放課後の教室で二人きりでいること自体問題で。
その相手が……“真面目な委員長”って言われてるわたしなら尚更、批難の的になること間違いないだろうし。
「焦ってんだ?可愛いとこもあるんだな」
もう、この人に何を言っても無駄ってことだ。
焦るわたしの心情も虚しく、七瀬先輩は夕陽にあてられた目を細めて意地悪に笑った。



