「夏休みのっ、い、委員会もちょこちょこあって忙し……」 素直になれないわたしは言い訳を呟く、直後。 七瀬先輩の腕がわたしの腰にまわってギュッと強引に引き寄せた。 悲鳴をあげるわたしの唇に、触れるか触れないかの距離で、甘く囁いた。 「好きだよ」 ーーードキッ 熱っぽいその声が鼓膜をくすぐる。 耳に染み付いてもう溶けてしまうかもしれない。 憂いの影を落とす瞳に囚われて、とびきり熱い、夏休みの予感がした。