「言ってんだろ?お前しか見てないんだよ。お前にしか目を奪われない」 「……っ」 ーーー“それが告白した女の子に目を奪われる女にしか興味ないって言ったらしいよ?ひゃあ” 遠くで、いつかの杏奈の呑気な話し声が聞こえた気がする。 石みたいに固まるわたしの手をそっと握りしめて、七瀬先輩は自分の頬へと運ぶ。 お互いの温度が命が灯ったように生まれた。