思わず、目を見張ってその端正な七瀬先輩の顔に釘付けになった。
「好都合だったからだ。それに、お前のそばにいたかったからだけど?」
「そんなの……っ、ず、ズルいっ」
シトラスの香りがわたしの鼻をくすぐる。
七瀬先輩から目線を逸らすしかないわたしに容赦なく追求してくる。
「どう責任とってくれんの?」
「ご、ごめんなさい……」
「ごめんなさいで、オレが許すわけねぇだろ?責任とれよ?」
責任って……。
吐息混じりで囁いた声は脳髄まで染み渡って、じわじわと耳まで熱くなる。
「だって、アナタみたいな人がわたしを見てたなんて……」



