【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて




アナタはあの日わたしを見つけてくれた。


例え偶然だったとしてもわたしには奇跡だった。



「どんな偶然かって思った。気づいたら叫んで、常磐を走らせてた。真面目な学級委員のお前を見かけたことは、何度もあったからな」



ーーー今も、鼓膜に残る残響。


七瀬先輩の眼差しはわたしへと真っ直ぐに向かっていた。



「助けられなかった」



泡のように一瞬で消えてしまいそうな声に胸の奥が震えた。



「オレなんかに知られたって思うより、真面目な常磐に知られたってお前が思ってれば、少しは気が楽だったんじゃねぇかって。そんなことしか出来ねぇ」