人の気配が消えた静かな廊下にわたしの慌ただしい足音が響き渡る。 出来るだけ急いで足を動かして、きっと先生に見つかったら怒られるくらいの速さで駆け抜けていく。 どうして………。 どうしてアナタはいつも肝心なことを教えてもくれなかったんだろう。 それが、アナタの優しさだったなんてことに今さら気づいたんだろう。 わたしはどこまでも愚かだった。 後悔と焦燥が入り交じった気持ちになる。 けれど、どこにも七瀬先輩の姿は見つからない。