いくらわたしから聞いたって、問い詰めても、答える素振りなんて見せてもくれなかった。 そして、保健室での話が脳裏を駆け巡る。 ーーー“でも、知ってんだよ。あの駐車場で怯えてたんだろ?” その理由が、今さらになってわかった。 「全力で走った先にオレが見つけたのは、和藤さんだった……火事なんて、なかった……あれは、アイツは、何のために言ったのか……」 夏の終わりのようにどこか物悲しい笑みを見せると、大きく息をついた。