「嘘じゃないよ和藤さん。そう叫んだあとこう言ったんだ。“お前と同じ一年の女がいるから早く行け”……って。だからオレは慌てて走った……、」
動けずにいたわたしの前に現れたのは、息を切らした常磐君だったことを鮮明に覚えてる。
そして、逃げ出したのは紛れもなくわたしだ。
「同じ学年のヤツが火事に巻き込まれてるのかと思った。だって……いつもオレを見ると鼻で笑うクセに、あんな慌てて叫ぶ七瀬昴なんて、見たことなかったからね……」
どうして、アナタはわたしの誰も知らないハズの秘密を知ってるんだろうって、ずっと疑問だった。



